sous le gui スゥルギ

アーカイブ » 2013年5月

エアプランツLife についてブログを書いてきましたが、
そもそもエアプランツってご存知ですか?

エアプランツ=ティランジア (ブロメリア科ティランジア属)

ブロメリアの仲間の通称として親しみやすい名前がついています。
ティランジアとは、そもそも日本には自生していない植物で、
南米を中心とした、乾燥地帯からジャングル、高山など幅広い地域に生息する、
海外の植物です。
現地では、木や岩場にくっついて、
雨に打たれたり、夜霧に覆われるような場所で生きています。
根はあるのですが、一般的な植物のように根から
水分や養分を吸収するわけではないので、
(まったく吸収していないというわけではありません。)
小さくて、土が必要でないので、
好きな場所に自由に飾れる植物として人気があります。
最近ではホームセンターや100円均一でも扱われているので、
皆さんも目にした機会があるのではないかと思います。



ただ、エアプランツという名前からか、根を持たない性質からなのか、
空気中の水分を吸収して生きていけるお手軽植物として定着してしまいました・・・。
実際に私もそう思っていましたし、
水をやるにも多すぎてはいけないと思っていました。
でも実際育ててみると、水は必要だし、水が好きなんだと感じます。
エアプランツを育てている環境にもよりますが、
たとえば外で管理しているのならば、
今の時期ほぼ毎日水をあげてもいいくらいです。



私が感じるエアプランツの魅力は、
手のひらに載せて、触れながら、じっくりその成長を眺めることができる事。
優しく触れながら、重さを感じ水が足りないかな~なんて思ったり・・・。
たまにじっくり観察すると、小さな子株ができていたり、
花序があがりそうになっっていたりと、
じっくり見ないとわからないような些細な変化を発見したりと楽しいのです。



種類によって原産地が異なり、特徴が異なるので、
管理方法はさまざま・・・。
私は今の時期なら直射日光や西日を避けた外に出して、
毎日水をかけて、雨ざらしにして育てるのがいいように思います。
何よりも風にあたることが大切だと感じるからです。
水やりも暑い時間帯を避けて、(湿ったまま暑い時間帯を過ごす事がNG)
蒸れないように注意して
夕方ジャバジャバ~とあげていれば問題ないように思います。
(夏場、冬場は注意しないといけないことがいろいろありますが・・・)

季節の良い時期には花が咲きます。
(↑上の写真はウスネオイデス。小さな花には香りがありました~♪)

色々な色の花が咲く所も魅力の一つです。
ただ、花が咲くまでには時間がかかるので、
簡単ではないのですが、待てば待つほどにその開花が嬉しいものです。

育ててみようと思う方は
水やりをする、風にあてる、直射日光を避けるをポイントに
エアプランツの様子を
毎日少しでも目にとめるようにするとうまくいくと思います。

スゥルギでも少しづつエアプランツを販売しておりますので、
興味のある方は声をかけて下さいね!

SOUS LE GUI 片桐恵美子
名古屋市千種区新池町2-8 エスポア東山1F


エアプランツLife 2 2013年5月19日

たゆみまさんに行ったそのあとに、
SPECIESNURSERYの藤川さんを訪ねました。
たゆみまさんとは何度か直接お会いしたり、
普段から仕入れをさせて頂いているので面識があったのですが、
藤川さんとはこの時初めてお会いしました。
藤川さんって、
エアプランツや植物が好きな人ならだれでも知っているような、
その世界の第一人者。
私も色々な植物の本で藤川さんの名前を知っていたのでドキドキ。


何とも優しく明るくおおらかな人柄で植物が大好きな人。
エアプランツのこと、ハウスの事を、時間を惜しまず説明してくださいました。


エアプランツもたくさんあったけど、ブロメリアもいっぱい!


見たことがないエアプランツや、見たことがない花達。


愛情たっぷりに育てられていることがわかってしまう、
しっかりと弾力のある葉っぱ。
欲しくなってしまうものばかりなのですが、
どれも売ってはくれません・・・笑
大切に育てられているのです。

藤川さんの人柄に惹かれてしまった私は、
今回の本について、不安に思っていることを相談させていただきました。
エアプランツのこと、よくわからないんです・・・と。
エアプランツ自体、不思議植物で見た目も可愛く、
手ごろな価格で扱いやすいのでスゥルギでもこれまで販売してきました。
ただやはり枯らしてしまう。
スゥルギで管理していると
大きくなった個体の方が強く花を咲かせる力もあるように感じ、
小さな個体は枯らしてしまうことが多い・・・(どちらかというと腐らすかな・・・)
どれもこれも同じ管理では上手くいかないと感じていることなどなど・・・
育てるという部分に関して私がガイドラインを引くのは難しいと思っていることを
正直にお話させていただきました。



そんなやり取りの中で藤川さんに
ご協力して頂けることになったのです・・・。
私たちにとってはこんなにハッピーなことはありません!
その後も図鑑部分の撮影や、東京からの帰りに、
藤川さんのハウスにお邪魔したりしながら、
藤川さんの魅力にどっぷり・・・です!笑



SPECIESNURSERYさんのエアプランツ、
スゥルギでも販売させていただく予定です!
エアプランツはとっても繊細なので、
スゥルギで販売しているエアプランツをお気軽に触って・・・とは言えません。
気に入ったものは購入してから触って眺めて楽しんでくださいね♪

そして、大阪の花一さん。
キレイなエアプランツがあったから行って来い!と斉藤君から指令があり
初めてお伺いしてきました。


おもに生け花の先生などが利用する枝物や植物たちは、
何とも威厳があり、オーラがありかっこいい。
エアプランツ達もとっても立派に育っています!


どうしても使用したいと思う3つだけ仕入れさせていただきました。
威厳のあるエアプランツ。時間をかけて育ってきたエアプランツ。
むやみに使って、枯らしてしまうわけにはいかないので、
どうしても・・・な子だけにしなければいけません。


今までエアプランツを枯らしてきてばかりの私にとって、
藤川さん、花一さんにお伺いし、
育てられたきたエアプランツとの出会いは衝撃的でした。
育てるとこうもかっこよくなるものなんだ・・・と。
育てられるんだ・・・と。
花って可愛いんだな・・・と。
いままでどちらかというと、
切花感覚でエアプランツを扱ってきた私にとって、
適切な管理をされ育てられたエアプランツとの初めての出会いです。
育ててみようと思うきっかけになったのです。


エアプランツLife 1 2013年5月19日

5月29日にエアプランツLifeという本が発売されます。
監修のSOLSO齊藤君に声をかけて頂いて、
SPECIES NURSERYの藤川さんに助けて頂いてできた本です。
振り返ればすべてが懐かしく、必死だった自分に笑えてくるほど・・・。
今までとは違う、新しい仕事をするという事は、
新しい出会いと、新しい学びと、新しい世界を知る事ができるという事なんですね。
私のエアプランツを知る旅。
忘れたくないのでここに残します。



スマイルウエディングの撮影のため東京入りした私は
次の日からエアプランツを集めるために生産者さんを訪ねてまわることに。
エアプランツといえば・・・というくらい有名なたゆみまさん。
お言葉に甘えて、農場にお邪魔してきました。


何とものどかな山の中にあるハウス。
普段からたゆみまさんのエアプランツを購入しているのですが、
こんなに遠い山の中から送られてくるのかと、
日本の便利すぎる宅配便というサービスに改めて感心します。

チランジアが所狭しと並んでいるハウス。
無知で未熟な私に社長さんがハウスの中を説明して回ってくださいました。
何とも貴重なお時間を頂いたことに後から気が付きました。
ここが私のエアプランツを知る旅のスタートです。


何100種?とありそうなエアプランツ達。
こんなにも種類があることに驚きです。




エアプランツはスローライフなんだよと
私にも分かりやすいように細かいところまで説明してくれる・・・



初めて見るエアプランツの赤ちゃんや種・・・


なんだか
とっても貴重な原種・・・らしい・・・↓




違う品種の掛け合わせで新しく生まれる品種がある・・・
ということを知ったのもここでした。
ストレプトフィラ×ブルボーサ
それはそれはかっこいいんです。


撮影用に選ばせていただいたエアプランツ達・・・


記念撮影・・・笑


今から何十年も前からエアプランツを輸入しているという社長。
エアプランツの魅力とは・・・。
この時の私には、いまいち理解できていなかった。
なぜそんな私に優しく丁寧に語ってくれるのか・・・。
きっとそれはエアプランツへの愛情あってのこと。
正しい情報が世に出る事を願っているからゆえの事だったのだと思います。
今でもエアプランツは育てるのが難しい植物のように私は思っています。
本当にたくさん種類があるエアプランツに対して、
エアプランツの育て方はこれ!っという正解がないと感じるからです。
原産地、品種によりそれぞれ個性があって、育て方が違う。
水が好きなものもあれば、多湿を嫌うものがある。
エアプランツを育てるためには、
まず手にしたエアプランツの特徴を知るところからスタートなのです!

エアプランツを、育てるのか・・・
エアプランツを、気軽に切花感覚で楽しむのか・・・

まずそこから。

SOUS LE GUI 片桐恵美子
名古屋市千種区新池町2-8 エスポア東山1F


毎月第3週目の木曜日に開催しております、スゥルギフラワーレッスン。
季節のお花を束ねたり、アレンジしたり…。
少人数でゆったりレッスンしています。
昨日のレッスンは、告知を忘れてしまっていたのですが、
芍薬を使ったブーケを作って頂きました。


濃いピンクの芍薬は、先日のレッスンでも使用しました、
滝澤2号。キレイによく咲いてくれるので。今年お気に入りの芍薬です!


白い芍薬はアラタマという品種を選びました。


季節の花材でお任せ頂いているレッスンなので、
水曜日の市場で一番ビビビときた淡いピンクの八重咲ライラックを!
とってもかわいい色と形で、このライラック大好きです!
柔らかくライラックらしい香りもちゃんとします♪



芍薬や枝物は茎の処理、葉の処理に特徴があるので、
まずは皆さんで花束を束ねる前の下準備をしっかりと・・・


昨日うまく説明できなかった、芍薬と牡丹の違い・・・
シャクヤクはボタンと同属の植物ですが、
ボタンは「木」であるのに対して
シャクヤクは冬になると地上部の茎葉が枯れて
根の状態で休眠する「草(多年草)」に分類される植物です。

芍薬の原産地はチベットからシベリアで、日本には平安時代に渡来してきました。
当初は薬として用いられていましたが、
キレイな花が鑑賞の対象となり、園芸植物として確立されて
多数の品種が生み出されてきました。


いざ、芍薬を束ねます。
日常でなかなか大きな花束を束ねる機会ってないので
皆さん、スパイラルがいまいち・・・・・なのですが、
芍薬のブーケは皆さんが綺麗なスパイラルで束ねることができました♪


すらっとまっすぐ長く、しっかりとした硬さのある芍薬の茎と
時間の許す限り何度か束ねなおしながら作って頂いたかいがありました!


仕入れたての芍薬も、一日でやんわりほころんできていい感じ。
白というか、純白。透明感のある白いアラタマにうっとりです。


今日も暖かい一日だったので、
きっと皆さんの家で芍薬がほころんできていることでしょう。
週末、じっくり芍薬を楽しんでくださいね!

来月のレッスンは、6月20日木曜日。(7500円税込)
13時半~19時~、でご予約承り中です。
6月のレッスンはアジサイを予定しております!
少人数のレッスンですので、
初めての方でもお気軽にご参加いただけます。
お気軽にお問い合わせください。

どうぞよろしくお願い致します。

SOUS LE GUI 片桐恵美子
名古屋市千種区新池町2-8 エスポア東山1F


fleurs et plantes