sous le gui スゥルギ

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冬の庭の楽しみ 2013年1月20日

寒い寒い毎日だといっても、日中太陽の光が当たる時間帯はほんのり暖かい。
風がない午後は少しお庭に出て植物たちを見て歩く。
小さなほんのわずかな変化だからこそ、
心がざわざわしている時は見過ごしてしまう。
心に余裕のある日の午後だからこそ気がつける。
植物たちの春を迎える準備が、
少しずつ始まっています。
スゥルギのお庭も少しずつ動き出しています。


スノードロップ。
球根の芽吹きは、本当に可愛らしく幸せな気持ちにさせてくれる。

アカシアの花芽もたくさん。
暖かくなるころには綺麗な黄色を見せてくれることでしょう。

クリスマスローズの花芽。愛おしい。食べちゃいたい。
枝にも芽吹きが見られる。


フェチダス。もうすぐにでも咲きそうな蕾。
ちょこっと顔をのぞかせているくらいが可愛い。


三角葉アカシア。植え替えた直後は元気がなく心配していたけれど、
花芽もたっぷりすくすく成長中。


クリスマスローズ スノーフィーバー。
葉っぱの綺麗なクリスマスローズなので花はちょっと控えめ。
控えめな所が良い所。


どこから落ちたのか、どこから来たのかわからない。
なんだかわからない種?からも芽が出ていてかわいい。
こういうのを見つけた時、すごく幸せになります。


リプサリスの先端にも花芽らしきものが。
楽しみだな~。

この時期から春にかけての植物の勢いは控えめでいて力強く、早い。
ちょっと気をぬくとその可愛さを見過ごしてしまいます。

ちょっと落ち葉をどけてみたり、
古い葉を整理したり、剪定したり。

寒い寒い毎日ですが、
庭の植物と会話する時間を持つことって大切です。

スゥルギを始めていなかったら、
気が付くことができなかった楽しみです。

新しい季節を迎える準備、私はできているのかな?
植物のように、ちゃんと芽吹くことができるように、
しっかりと準備をしていかないと・・・なんて気持ちにさせてくれます。
春、待ち遠しいですね。

SOUS LE GUI 片桐恵美子
名古屋市千種区新池町2-8 エスポア東山1F


昨日は月に一度のスゥルギレッスン。
春のお花満載のよくばりブーケ♪(よくばりなのは私ですが・・・)
外はとっても寒いけれど、束ねるブーケは春そのもの。
優しいスイトピーの香りと、
柔らかい春の花々に癒されるレッスンになったような気がします。
春の花って、なんでこんなに可愛いのでしょうか?
心くすぐられるお花ばかりで、
どれもこれも使いたくなってしまうので、困ってしまいます♪
使用花材の一部をご紹介します。

ラナンキュラス オルレアン

ラナンキュラス レオニャン

ムスカリ
グリーンベル


フレンチフリルパンジー




ラナンキュラス バイヨンヌ


今回のMIXブーケには約15種類のお花を使っています。
それぞれがとっても繊細で柔らかい茎を持っているので、
折れやすく束ねるのは少し難しい花材。
茎が折れないように、花を傷つけないように、
優しい気持ちでお花と向き合う時間。
贅沢で幸せな時間です。


お昼の部のKさんはスパイラルがとっても上手い!
お花の扱いも優しくて、すごいなーと思います。
優しく柔らかいブーケを束ねて頂けました。


夜の部は今日が初めてのブーケ体験となったSさん。
初めてではきっと難易度の高い花材だったと思うのですが、
こうかな~こうかな~とお花に話しかけながら
かわいいブーケができました!


そして左利きのMさん。右利きの私たち。
今までなかなか上手くスパイラルの仕組みを説明できずにいたのですが、
今日はばっちり!とっても上手にできて、私たちがとっても嬉しかったです!
ありがとうございます!!


長く楽しめる花や繊細な花がまじりあったブーケです。
メンテナンスしながら、ブーケを作り変えてしばらく楽しんで下さいね♪


次回のスゥルギレッスンは
2月21日木曜日 13時半~19時~ 7500円
2月は春のお花を使ったアレンジです。(花器にいけこみます)
お時間ご都合あう方は是非ご参加くださいね!
また、グループレッスン(3~4名様)のご予約もお待ちしております。
1月~3月のお花は本当にお勧めですよ♪
どうぞよろしくお願いいたします。

SOUS LE GUI 片桐恵美子
名古屋市千種区新池町2-8 エスポア東山1F


GIFTご予約のお願い 2013年1月15日

プレゼントを贈るという行為は、相手を大切に思う気持ちあってのものだと思います。
お誕生日だったり、出産お祝いだっだり。 おめでとうの気持ち。
母の日だったり、退職お祝いだったり、結婚記念日だったり。ありがとうの気持ち。
お見舞いだったり、お悔やみだったり。祈りにも似た寄り添う気持ち。
人生における様々なポイントで、大切な誰かのために何かしてあげたいという気持ちを、
花にのせて一緒に届ける。


どんな花を贈ろうか?相手を想って考える時、
どんなに忙しくとも、相手が喜ぶ姿を想像して、
相手の好みをよーく考えながら、
迷い、悩む・・・そんな時間が花選びの楽しさの一つだったりもします。
どんな花を贈ろうかと悩むとき、お花って本当にいろいろと選べます。
どんな色が好きだったっけ?
好きな色でなくとも、彼女彼に似合う色は?
どんな花が好きかな?花の品種の指定もできますし、雰囲気で選べます。
パリっぽく、和テイスト、アジアンチック・・・。
可愛い、かっこいい、シンプル、シック、ナチュラルに・・・。
季節の花、旬の花、ハウス栽培により手に入る季節でない花、
世界中から届くなじみのない珍しい花・・・。
何千何万種類とある花の中から、選べてしまうのです。


一言で、ピンクでかわいくという注文の中にも、
淡いピンク系でスイートに少女のようなかわいらしさなのか、
濃いピンク系でエレガントな大人なかわいらしさを表現するのか・・・。
できることが多いからこそ、
本当に喜んでいただけるものをご用意したいというのが
花屋の気持ちだと思います。
お客様とイメージを共有するために、
年齢やお洋服の好み、差し上げる方の印象や・・・etc
お話を伺い、イメージを想像して花をアレンジするのです。
受け取った方にたくさん喜んでいただけるように。
お客様の気持ちが花を通して伝わるように。
そしてその方が花を好きになってくれるといいなという私の気持ちもこっそりのせて。

花って蕾が咲いたり、咲いていた花が、さらに開き満開に咲き誇り、
徐々に萎んだり、散ったり、
その最後の最後まで姿を変えて私たちを楽しませてくれるのです。
最近読んだ文章で、『花は1日で10歳年をとる。
大袈裟に言えば1時間ごとに表情を変え変化していく。』とありました。
時間が命。花ってそういうものです。
せっかく贈るプレゼントの花なのだから、
私は花の魅力をすべて余すことなく伝えたい。
お店に残った花を間に合わせで束ねるのではなく、
スゥルギを選んでくださった、あなただけのために、
私のできる最高のパフォーマンスをして、喜んでいただきたい。
いつもそう思っています。


そういった気持ちがあるからこそ、私たちは花のご予約をお願いしております。
スゥルギのお花は多種多様。
お客様のお好みに応じて様々な雰囲気のお花を柔軟にご用意できる花屋を目指しています。
パリも日本もアジアも。
可愛いもかっこいいも個性的もシンプルもナチュラルも。
今回贈る花はパリっぽいのがいいな・・・あそこのお花やさんにしよう。
和風・・・ここのおはなやさん。個性的・・・あそこのはなや。
コンセプトのはっきりしたお店も素敵ですが、
花を贈るならスゥルギ。
そんなお店を目指しているのです。
そのご希望に最大限にお応えするためのご予約制です。


まだまだ未熟な私たち。
急いでいるお客様や5分で作ってという突然のご要望。
どうしても焦って時間優先になってしまいます。
そういうお花はそういう顔をしてしまいます。
お客様のことを考えながら、イメージを膨らませ、
気持ちを込めて作りたいというのは私たちのわがままなのかもしれませんが、
私たちのお店のお花です。
自分が貰ってうれしい花、飾りたくなるアレンジ、
自信を持って送り出せる花だけをいつもご用意したいのです。
花を贈ろうと思ったら、その時ご連絡ください。ご相談ください。
お店のお花を見てご自分で選びたいお客様には
スゥルギはお勧めできないかもしれません。
常にたくさんのお花を扱う花屋ではないのです。
お店には私たちの好きなお花、皆さんに紹介したいくらい好きな花を少しだけ。
今年はそんなお花の仕入れでやっていこうと思っています。


長々と綴ってしまいましたが、きっとこのブログを
いつも読んでくださっている方にはもう伝わっている事なのですが、
なんだか初心に戻った1月、改めて私の願いを文章にしてみました。
花屋の都合でしかないのですが、
その中に込めた私たちの気持ちが少しでも多くの方に伝わって、
スゥルギだけでなく、さまざまなシチュエーションでお花が必要になった時に、
そうだ、お花は予約しなくっちゃね!と思い出していただけると嬉しいです。


お花をプレゼントしてもらうって、本当に嬉しいことだと思います。
子供だって、大人だって、いくつになったって。
さまざまなギフトシーンで贈られる、さまざまな気持ちのつまった花達。
スゥルギは記憶に残らなくていいのです。
『あなたからあの時もらったこの色の花束、嬉しかったな~。
私お花が好きになっちゃった。』
そんな記憶がいつまでもずっと心に残るような、
そんな花を作り続けていきたいと思います。

SOUS LE GUI 片桐恵美子
名古屋市千種区新池町2-8 エスポア東山1F


やどりぎ 2013年1月13日

スゥルギ初めての定休日に、ヤドリギを探しに行ってきました。
昨年中島が目星をつけていた川沿いを
車で走るとあちらこちらにたくさんのヤドリギが。
驚きました。
こんなにたくさんのヤドリギを見たのは初めてです。


『SOUS LE GUI』という店名は、
フランス語で『ヤドリギの下で』という意味を持っています。
大好きなFUGAの深雪さんにつけて頂いた名前です。
中島のニックネーム『ポール』と私『ぎりちゃん』。
2つをあわせた名前で何か・・・といろいろと考えていただいた中の一つです。
今でもその時に出てきた色々な名前、覚えています。

ポールとエミコから『PEPE』。
ポールとギリから『ルーポーギー』。
ペペはかなり有力候補だったのですが、
調べてみると他にたくさんペペという名前を持つお花屋さんが
存在していたのでなしになりました。
ルーポーギーに意味はないかと調べてみて、唯一意味があったのが、
GUI=ヤドリギでした。
意味があったことを発見したときは本当に嬉しかったな~。
GUIだけだと、私だけになってしまう所でしたが、
フランス語に堪能な深雪さんのご友人にアドバイスを頂いて、
SOUS LE GUIという名前がうまれました。
オシャレな店名ですね~と言っていただくことも多いのですが、
由来は、ポールのルとギリちゃんのギ。
二人の『SOUS LE GUI』です。



店名になったことで、ヤドリギの存在がぐっと近ずいたことは言うまでもありません。
OPENにあわせて、素敵なヤドリギの写真を撮ろうと、
あてもなく探していた時期もありました。
山が大好きな方に聞いたり、枝を出荷するおじさんに聞いたり。
ヤドリギ目撃情報を花屋仲間から聞いたり。
それでもなかなかこれだというヤドリギに出会えずにいました。

今回写真を撮りに行ったヤドリギは、
昨年普段はいかないエリアの配達に
中島が出かけた時に偶然通りかかって見つけたものです。
4月だったのでその時には実がないヤドリギでした。
1月のヤドリギには実がびっしりついていて、キラキラ輝いていました。


大きなヤドリギを見つけてはしゃぐ中島さん。
遠くから見ても綺麗な丸型のヤドリギがこんなにたくさん。
しかしそれらのすべてはやはり手が届かない高い高いところにありました。
多くのお花屋さんにとってクリスマスの時期にヤドリギは欠かせない枝物です。
でも、この枝を取るのって、想像以上に大変です。
命がけの作業だと聞いたこともあるくらいです。
大きくて綺麗な丸型のヤドリギを欲しいというのは簡単ですが、
それらを木から切り取る作業は・・・。
枝を切ってくださる生産者さんに感謝です。


自然に落ちて朽ち果てているヤドリギもありました。
ヤドリギは宿る木。
宿られてしまった木は大変です。
今回見に行った木には本当にたくさんの数のヤドリギがついていました。
その木はどうなってしまうのだろう・・・。
今すぐでなくとも何年後にはきっと・・・。
自然の世界は厳しいですが、
まわりまわって繋がっていくのだと思います。

青い空とヤドリギ。
自然の中で見るその姿はやはりとても大きい。
いつまでも見ていたい景色です。
植物を商売にしている私たちにとって、自然から学ぶ事の大切さは計り知れません。
市場に置いてある売り物の植物達。狭い店内に綺麗に飾られる花達。
見えていることより、その背景をいつでも感じ、大切にしていきたいと思います。
学ぶことの多い良い休日となりました。

SOUS LE GUI 片桐恵美子
名古屋市千種区新池町2-8 エスポア東山1F


fleurs et plantes